長い日

大切な人が亡くなった。私が仕事を始めたときからずっと上司として面倒を見てくれた人。一緒に働いた6年間と、私が仕事を辞めてからの2,3年の、都合8年以上に渡って公私ともにお世話になった。年齢も一回り以上離れているのになぜか気が合い、私にとっては上司であると同時に兄のような存在であり、また彼にとっても弟のように(私が勝手に思っているだけだけど)可愛がってもらっていた。

その時からもう2ヶ月くらい経つけれど、ふとした拍子に思い出す。未だに受け入れられていないというか「どこかにいるんじゃない?」と本気で思ったり。何ヶ月か音沙汰がなかったこともあったから、今回も同じように「たまには飲みに行きましょうよ」とお誘いをしようとしたり。でももう本当にいないんだよね。

その本人から8月の中旬頃に「入院した」との連絡をもらった。詳しい病状は聞かなかったけれど、そこそこメールのやりとりをしていたし、入院期間もひと月くらいとのことだったので、さして心配もせず「この際だからしっかり健康になってくださいな」と冗談を言えるほどだった(すごい酒飲みで、食生活もひどかったから、良い機会かなと)。そして8月の末に知人と一緒にお見舞いに行った。

その時には、確かに具合は良くなさそうだったけれど、まだ起き上がれたし話も普通にすることができた。でも内心では、顔色や表情、身体の具合から「大丈夫かな」と心配していて、数日後に「入院長くなりそうで超ブルー」なんてメールが届いたときにはちょっといやな予感がした。

メールが届いてから一週間くらいかな、夜中に電話があった。「あと一週間くらいかもしれない」と。「えっ?、だって、まだ元気だったでしょ?」。そして、いてもたってもいられずに次の日の夕方に彼の元にもう一度行くことにした。

何だかざわざわと落ち着かずに過ごしていた。その日の昼間、別の友人がお見舞いに行った際に「あとで○○君(私のこと)も来るからね」と伝えたところ、「もう来ないで欲しい」とった内容を口にしたそうで(このときには薬の影響もあり既に意識が朦朧としていたらしい)、自分が出発する前にその事を知った。とてもとても迷った。行こうか行くまいか。最後に顔を見ておきたいというのは私の勝手であるし、本人がもうその姿を見られたくないと思っているのであれば止めておいたほうが良いのか。仕事も上の空でずっと考えていた。でも、最後には「これから生きていくのは自分。もし最後に顔を見ておかなかったら、これからの人生の中で必ず後悔する」と、本当に自分勝手だけれどそう思い、会いに行くことに決めた。

病院を訪れると、病室が個室になっていた。そのベッドに、見ているのもつらくなるような姿の彼がいた。一緒に行った友人が声をかける中、私はその姿をみただけで何も言えず、ずっと立ち尽くしていた。いろんな事を思い出した。仕事を始めたときのこと、一緒に飲みに行ったときのこと、朝までくだらないな話をしたこと。そんなことをが次々に思い出されて涙があふれて止まらなかった。少しして、誰から聞いたのか私がいることに彼が気がついたらしく、朦朧とした意識の中で、「○○ちゃんは?○○ちゃんは?」と苦しそうな声で言った。それを聞いて思わずベッドの端まで近寄り何か言おうとしたんだけれど、どうしても言葉にならなくて、ただただ手を握りながら「どうして、どうして」、そしてなぜか「ごめんね、ごめんね」と涙を流しながら言っていた。そしたらね、声にならない声で「泣くなよ」なんていつもの調子で言うものだから、もう。

それが最期になった。次の日の夜中に「息を引き取った」との連絡があった。その知らせを受けながら、電話口でずっとずっと泣いていた。これまでのことが、次から次へと絶え間なく頭に浮かんでは消えていった。とても信じられなくて、電話をすれば、普通に話せるんじゃないかと本気で思った。もう悲しくて悲しくて、何を聞いて何をしゃべったのかよく憶えていない。そして、そのうち夢か現実かよく分からなくなって、眠ってしまった。

そういえば、いまから考えればおかしな事だけど、一度だけ何かを期待しながらメールを送ったことがあったな。もう、じっとしていられなかったんだと思う。もちろん、返信はなかったけど。。。

Chrome OS その2

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先ほどのChrome OSをさっそく仮想マシン上で動くようにしたという記事を見つけ、さっそく試してみた。

さすがに7秒ではないが、確かに他の仮想マシンと比べても早かった。立ち上がったら、いつものようにGoogleのアカウントを入力してEnterキーを押せばログインにはなるけれど、見た目はGoogle Chromeとほとんど変わらないように見える。違いといえば右上に電源とネットワークのインジケータ、それに唯一の設定メニューがあるくらいかな。

これがあと1年もすれば立派なOSとして成長していくと思うと、今からとても楽しみ。

仮想マシン用のファイルにはvmware版とvirtualbox版の二つがあり、私はvmware版で設定をした。その際、解凍して得られるのはvmdkファイルのみであるので、手動でvmxファイルを作らなければいけない。ほかのvmxを参考にして使ったのがこちら。

config.version = "8"
memsize = "512"
displayName = "Chrome OS"
guestOS = "other26xlinux"
ide0:0.present = "TRUE"
ide0:0.fileName = "chrome-os-0.4.22.8-gdgt.vmdk"
ide0:0.redo = ""
ide1:0.autodetect = "TRUE"
ide1:0.present = "TRUE"
ide1:0.fileName = "auto detect"
ide1:0.deviceType = "cdrom-raw"
ethernet0.present = "TRUE"
ethernet0.connectionType = "bridged"
ethernet0.addressType = "generated"

Chrome OS

Chrome OSがGoogleから日本時間の本日真夜中に発表された模様。ウェブの閲覧(というか、ブラウザを使った作業)に特化したOSで、データも何も全て向こう側に保存するようになるらしい。そうは言っても、「オフライン状態で何も出来ない」では困るので、Google Gearsみたいな仕組みをもって、ネットに繋がっていない状態でもある程度の作業はできるようになるのだと思う。あわせて、USBドライブなどにもデータを保存できるようにはなるのかな。

コンピュータを純粋にネット端末として利用するのを見たのは、これが2回目。もう何年も前だけど、サン・マイクロシステムズが発表したSun Rayというシンクライアント。当時、コンピュータの性能はそこそこ上がってきてはいたけれど、表計算やワープロまでをブラウザを介して行うなんて考えても見なかった。そんな中で、出てきたこのSun RayはIDカード一枚を持ち歩くだけで、端末さえあれば誰でもどこでも自分の環境を即時に呼び出して作業ができるというもの。見た目の特異さと相まって、すごく未来を感じた記憶がある。

Chrome OSの根本的な考え方はきっとSun Rayが出た当初とあまり変わらないけれど、当時と今の最も大きな違いは「ネット環境の充実」だと思う。今や「向こう側」の処理によって従来のデスクトップアプリケーションが動く時代(それすらGoogleが握りつつあり、このOSを見越してのことなのか、さらにその先があるのか・・・)なので、このリリースの意味はとても大きい。

正式リリースにはまだ1年ほど待たなければならないけれど、しばらくは目が離せないかな。楽しみです。